流行性角結膜炎とは
アデノウイルス感染による結膜炎は、非常に感染力が強い病気です。感染源となるウイルスが付着している箇所を手で触り、その手で目に触れることで感染します。特に、夏に子供が多く感染しますが、大人も含め、幅広い年齢層に見られます。この感染症は、角膜と結膜に炎症を引き起こし、目の充血、かゆみ、涙が出るなどの症状が現れます。感染力が高いため、予防策として手洗いや目をこすらないことが重要です。
症状
アデノウイルスによる結膜炎では、白目が急に充血して赤くなり、目やにや涙が多く出ることがよくあります。さらに、まぶたのはれや目の痛み、ゴロゴロ感といった不快な症状が伴います。耳の前のリンパ節が腫れ、触ると痛みを感じることもあります。これらの症状は感染による免疫反応であり、症状が悪化する前に適切な処置が必要です。感染を防ぐためにも、手洗いや目を触らないことが重要です。
治療方法
アデノウイルスによる結膜炎には特効薬がないため、症状を緩和するために抗炎症薬を点眼します。また、ウイルスにより目が弱っている状態で二次的に細菌感染が起こることを予防するため、抗菌薬を点眼することもあります。さらに、炎症が角膜にまで広がり、視界ににごりが見られる場合には、ステロイド点眼が処方されることがあります。ステロイドは炎症を抑える効果がありますが、使用には注意が必要で、医師の指導のもとで処方が行われます。